涼しい午前中に短刀の地金鍛錬用に梃棒3本分の玉鋼を鍛える。下鍛、中鍛、上鍛の毎に新しい梃棒にしなければならない。短刀用の玉鋼をまとめて梃棒に鍛着すると昼になる。午後は明日に備えて新しく入荷した松炭を切る。非常に良い松炭である。1カ月後に150俵の松炭が入荷予定の電話有り。その前に弟子練習用の松炭150俵を入荷しなければ早くも炭が空中に消えて無くなる。それと共に鋼も無くなる。今日も弟子が火造りをしているが毎回々同じ指導をするのも嫌になる。どうして私の指導を守り丁寧な仕事が出来ないのか、それとも親方の指導を聞く耳を持たないのか。非常に腹立しい思いである。