10月3日

夜半の雨音に目覚めて今後の鍛冶場のあり方を考える。弟子は親方の真似をしないで勝手に火床の形状を変えたり鋼の沸かし方を変えたり炭の盛り方を変えるのでふくれが出たり、傷が出てグラインダーで削り々している。何度言っても判らない弟子である。朝リハビリで歩き、午後は鍛冶場へ運転をして二女に見てもらう。白内障の手術で目が見えるので運転も楽である。心臓のリハビリ期間で仕事は出来ないが明日からは口頭指導で厳しく教えなければ刀工の名は有っても刀が造れない刀工で弟子を終わらせたくない。